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私irontail88が空冷VWを整備・改造等をした際の記録です。

間欠ワイパーⅤの取付等説明ページ(全4種類)(新商品です)Switchingrelay

以前の商品は商品変更で販売終了となりました。
その代わり、新たに
間欠ワイパーⅤシリーズをリリース致しました。(2023年7月更新)
以前のシリーズとは微妙に違う点もある為、こちらの説明のページを参照されて下さい。

更に、6Vバッテリー車専用シリーズも追加致しました。(2024年4月追記)
基本は同じですが、相違点のみ追記でご説明差し上げます。

無段階調整式間欠ワイパーⅤ←無段階調整式間欠ワイパーⅤ

S/W内蔵無段階調整式間欠ワイパーⅤ←スイッチ内蔵無段階調整式間欠ワイパーⅤ

※6Vバッテリー車専用バージョンは、見た目そっくりです。
 微妙に配線の色が違うのと、専用の6Vto5Vコンバーターとのセット売りなだけです。

特徴

●無段階調整式
車両側純正ワイパースイッチはOFFのままで、間欠ワイパーⅤのスイッチ操作のみで間欠動作が可能です。
間欠時間は無段階で、凡そ2秒~18秒。
間欠中に車両側ワイパースイッチを操作しても問題ナシ。(Lo or Hiが優先されます。)
メキビー等でウォッシャー連動でワイパーが動いても問題ナシ。(ウォッシャー連動動作が優先されます。)
通常市販品では不可能?な、ボルテージドロップ使用車も取り付け可能。(当機器動作電源は12Vに限る。)
本体は軽量コンパクトで、両面テープ装着が可能。カラーもブラックとアイボリーの2種類あります。

●スイッチ内蔵無段階調整式
基本的な部分は上記の無段階調整式と変わりありません。
ただ、大きく違う点が3つあります。
一つ目は、商品の最大の特徴であるスイッチ内蔵と言う点で、
上記の無段階調整式は電源用のトグルスイッチが有るのに対し、
スイッチ内蔵タイプは、間欠時間を調整するボリュームにスイッチが内蔵されています。
二つ目は肝心要の間欠時間です。残念ながら約2秒~10秒とやや短めです。
そして三つ目が、やや短めな間欠時間を微調整できる点です。
7秒程の幅で間欠時間を全体的にズラす事が出来ます。
ただしケースの蓋を開けて微調整をしますので、運転中の調整は不可です。
その他の項目は上記の無段階調整式と同じです。

6Vバッテリー車専用(無段階調整式及びスイッチ内蔵無段階調整式)バージョン(2024年4月追記)
基本的な部分は上記の2種類と変わりありません。
ただ、大きく違う点が、専用の6Vto5Vコンバーターを必ず使う事です。
それ以外は特に大きな変わりはありません。

取り付けに関して

●無段階調整式及びスイッチ内蔵無段階調整式
主に空冷VW用に作製した物で、12V車専用です。
ですが、ワイパーモーターにボルテージドロップを使用して、
6Vモーターのまま使用している車両にも取り付け可能です。
つまり、バッテリーは12Vでワイパーモーターは6V仕様のお車の事です。
間欠ワイパーユニットの動作電源が12Vの為、バッテリーも6Vのお車には取り付け出来ません。
逆に、トラック等の24V車には取り付け可能です。
ただし、電源電圧を12Vに変換する24Vto12Vコンバーター(別売品)が必要です。
それと自動停止機能が正常に機能している車両にのみ取り付けが可能となります。
つまり、ワイパースイッチをOFFにした瞬間にその場でワイパーが止まってしまう車両には取付不可です。
任意の場所でワイパースイッチをOFFにしても、
必ず最下部付近の自動停止位置に来てワイパーが止まる事が、取り付け可能の絶対条件です。

6Vバッテリー車専用バージョン(2024年4月追記)
従来の物が12Vバッテリー用なのに対し、コレは6Vバッテリー用です。
なので、ボルテージドロップは使うはずがないですし、24Vto12Vコンバーターはまるで役に立ちません。
でも、専用の6Vto5Vコンバーターを使う事によって、ごく普通に使う事が出来るようにしました。
と言っても自動停止機能が正常動作しなければならないのは、このバージョンも同じです。

●その他全般
空冷VW以外にも使用は出来ますが、当方では車両側配線が不明な為、詳しいアドバイスは出来ません。
更に、オートストップ線等の配線をご自身で見つけて頂く事になります。
テスターか検電ペン等があれば大体は見つけられるかと思います。
思いますが、電気に詳しくない方はご遠慮いただくか、詳しい方or整備工場等にご依頼願います。
間違った取り付け方をされた等で、故障・破損等されても当方では責任を取れません。
予めご了承下さい。

取付に必要な配線や接続端子やヒューズや両面テープ等々一切付属致しません。
取付する車両にあわせてご準備願います。その分商品価格を安く設定しております。

なお、電気に詳しくない方が適当に配線作業をされると非常に危険です。
ご自身のスキルを大きく超えるようでしたら、詳しい方やプロの方に作業を依頼されて下さい。

車種?別適用は以下のようになります。(2024年4月追記)
6Vバッテリー車(当然ワイパーモーターも6V)↓
            6Vバッテリー車専用の無段階調整式かS/W内蔵無段階調整式間欠ワイパーⅤセット

12Vバッテリーだけどワイパーモーターは6V車(ボルテージドロップ使用車)↓
                    ノーマルの無段階調整式かS/W内蔵無段階調整式間欠ワイパーⅤ

12Vバッテリーでワイパーモーターも12V車↓
                    ノーマルの無段階調整式かS/W内蔵無段階調整式間欠ワイパーⅤ

トラック等の24Vバッテリー車(勿論ワイパーモーターも24V)↓
        ノーマルの無段階調整式かS/W内蔵無段階調整式間欠ワイパーⅤと24Vto12Vコンバーター

それぞれブラックかアイボリーかはお好みでお選び下さい。(各コンバーターはブラックのみです。)

詳細

●無段階調整式
間欠時間は、約2秒~18秒です。
(取り付ける車両のワイパーモーターの状態や発電状況によって、間欠時間は若干変わります。)
トグルスイッチを倒してもらいインジケーターランプが点灯すれば電源ON。
電源が入ると間欠動作スタートします。
ダイアルが最も左で約2秒最も右で約18秒で、その途中は無段階で変化します。
※なお、電源を入れ始めの時は稀に2回動作する場合もあります。(モーター速度等条件による。)
ケースはブラックとアイボリーの2色です。(ボリュームのノブとインジケーターランプのホルダーは黒のみ。)黒っぽい車体か白っぽい車体か、又はお好みでお選び下さい。
無段階調整式間欠ワイパーⅤアイボリー 本体寸法は、概ね横65mm縦45mm奥行き45mmとコンパクトで重量も約62gと非常に軽いので、取り付けは両面テープのみでOK!
設置場所に応じて、縦でも横でも水平置きでもOK。(水平の場合は背面のネジの厚さを考慮した両面テープ推奨。)
防水仕様ではないので、いかなる取付方法でも水のかからない場所へ取付願います。(雨漏れ水が配線を伝って本体に入らないように!)
配線はたったの5本のみ。車両側の配線を加工(カット)するのは1本のみ。
その他の配線はエレクトロタップ等でOK。(出来ればしっかりとした接続方法で!)
取付に必要なヒューズや平型端子等や配線、両面テープ等は車両に応じてご準備願います。

●スイッチ内蔵無段階調整式
基本は上記の無段階調整式と同様ですが、大きな違いがスイッチです。
単独でスイッチは無く、ボリュームに内蔵です。
最も左の位置から右に回すとカチッと手応えがあり、それで電源ONです。(インジケーターランプが点灯。)
そのまま右に回していくと間欠時間が増えて行きます。
その間欠時間はやや短めの約2秒~10秒です。
ですが、ケースの蓋を開けて内部の半固定抵抗を小さなドライバーで回して貰えれば、
約7秒の幅で全体の間欠時間を微調整出来ます。つまり、約9秒~17秒と言う風にズラす事が可能です。
ケースの蓋を開けての調整ですので、走行中の調整は不可です。
S/W内蔵無段階調整式間欠ワイパーⅤ電源投入 本体寸法は、概ね横65mm縦45mm奥行き45mmとコンパクトで重量も約58gと非常に軽いので、 取り付けは両面テープのみでOK!設置場所に応じて、縦でも横でも水平置きでもOK。
(水平の場合は背面のネジの厚さを考慮した両面テープ推奨。)
防水仕様ではないので、いかなる取付方法でも水のかからない場所へ取付願います。(雨漏れ水が配線を伝って本体に入らないように!)
ケースはブラックとアイボリーの2色です。(ボリュームのノブとインジケーターランプのホルダーは黒のみ。)
配線はたったの5本のみ。車両側の配線を加工(カット)するのは1本のみ。
その他の配線はエレクトロタップ等でOK。(出来ればしっかりとした接続方法で!)
取付に必要なヒューズや平型端子等や配線、両面テープ等は車両に応じてご準備願います。

6Vバッテリー車専用バージョン(2024年4月)追記
基本的な動作等は上記の2種類と同じです。

●その他全般
極度にワイパーモーターが遅い車両の場合、微妙に間欠のタイミングがずれておかしな動作になる可能性があります。
あくまでもごくごく普通にワイパーを使えている車両にお使い下さいm(__)m

●ミストスイッチ用オプション配線 (2024年4月追記)
2024年4月販売分より、全ての間欠ワイパーⅤシリーズに、オプションの配線が1本付きます。
これにより、配線が全部で6本になりました。せっかく間欠ワイパーⅤ(ファイブ)と名付けたんですが(汗)
そのオプションは、ミストスイッチ用の配線です。
1回チョンっと押せば1回のみワイパーが動作するあのスイッチです。
現代の車に良くあるスイッチですが、残念ながら完全にそれと同じな様にはなりません。
単純に間欠ワイパーⅤの電源をチョンっと入れるだけなので、押し続けると間欠動作します(大汗)
なので、ココには手を離すとOFFになるスイッチを使って下さい。
そしてあくまでもオプションなので、お買い上げ頂いてもスイッチは付属致しません
お好みの物(12V1A以上のモノ)をご準備の上でお使い下さい。設置場所等で種類や形も変わるでしょうし…
また、そんな機能使わない!って方は、余ったオプション配線をしっかりと絶縁処理をして下さい。
何も繋がなくても何の問題もありませんので。

接続

無段階調整式間欠ワイパーⅤブラック

赤線   DC12V入力線(2A程度のヒューズ推奨)(6Vバッテリー車専用の場合は5V入力で白線になります)
黒線   アース線
青線   オートストップ線のスイッチ側へ(下記に要注意事項アリ)
黄線   オートストップ線のモーター側へ(下記に要注意事項アリ)
茶()線 モーターへ行く(来る)電源の線(紫線は2023年7月から茶線へ線色変更しました。)
緑線   ミストスイッチ用オプション線で、間欠ワイパーⅤの電源線にスイッチを介して繋げます。                                 (↑2024年4月よりオプション線新設)

↑無段階調整式もスイッチ内蔵無段階調整式もどちらも共通です。

茶線は、プラスコントロール車かマイナスコントロール車かで接続先が変わります。
プラスコントロールかマイナスコントロールかの判別は、テスター等を用いて確認します。
普通にワイパーをLoで連続動作させて、ワイパーモーターかワイパースイッチに繋がる配線で、定期的に電圧変動する線を探します。
自動停止位置(ワイパーが最も下に来る位置)に来る度に、+12Vから0V(アース)になる車はプラスコントロールで、逆に、自動停止位置に来る度に0Vから+12Vになる車はマイナスコントロール車です。
プラスコントロール車は茶線を電源である12Vの線、つまり赤線を繋ぐ線と一緒でOKです。
マイナスコントロール車は、逆にアースへ繋いでやる必要が出てくるので、黒線と一緒のアースへ接続です。
空冷VW等でボルテージドロップ使用車はボルテージドロップの出力側6vへ接続します。
ちなみに空冷VWはプラスコントロール車です。

青線は、上記のプラスコントロールかマイナスコントロールかで探し当てた線、つまりオートストップ線に接続します。
ただし、単純に接続するのではなくオートストップ線を何処かやり易い場所でカットする必要があります。
(カットせずにスイッチかモーター側かどちらかの部分で配線を外し、端子のみを上手く加工してスマートに接続する方法でも可能です。)
そして、カットしたオートストップ線のワイパースイッチ側へ接続します。

黄線は、上記の青線と同様ですが、カットしたオートストップ線のモーター側へ接続します。

要注意事項です。空冷VWでダッシュスイッチ車の場合、上記の青線黄線の接続が逆になります。

空冷VWの場合のオートストップ線は…
コラムスイッチ車は、53e
ダッシュスイッチ車は、31b
概ねこれで間違いないハズですが、念の為テスター等で確認する事をおススメします。

赤線は、電源線なのでキーONで+12Vが来る線に接続します。
ワイパーモーターorワイパースイッチの53a(54)でもOK。
(なお、ボルテージドロップ使用車はボルテージドロップの出力ではなく入力12V+側へ)
機器保護と万が一への備えの為、2A程度のヒューズを入れる事を強くお勧めします。

白線は 6Vバッテリー車専用バージョンのみの線色で、電源線です。(+5V入力)(2024年4月追記)
セット販売の6Vto5Vコンバーターの出力線である白線を繋いで下さい。
それ以外の電源線等を繋いだ場合は、正常動作しないか破損の恐れがありますので要注意です。

黒線はアースなので、しっかりとボディーアースして下さい。

緑線はオプション線でミストスイッチ用の配線です。(2024年4月追記)
間欠ワイパーⅤの電源を一時的に且つ簡易的に入れる為の配線ですので、電源線に繋ぎます。
ただし、お好みのスイッチ(手を離すとすぐにOFFになる)を介して接続して下さい。(スイッチは付属しません)
そのスイッチも、運転中にすぐに手の届く場所に設置すると格段に使い勝手が上がると思います。
しかしながら、間欠ワイパーⅤの電源を一時的に入れる構造の為、
押し続けると普通に間欠動作します。あしからず。
なお、ミストスイッチ機能を使用しない場合は絶縁処理をして頂ければ大丈夫です。
何も繋がなくとも特に問題はありません。

トラック等の24V車でご使用の場合は、別売りの24Vto12Vコンバーターをご使用下さい。(2024年4月追記)
市販のコンバーター等でDC12Vになるものが有れば、それでも代用は可能かと思います。
6Vバッテリー車専用バージョン以外は、動作電源は絶対にDC12Vですので!
ちなみにですが、青線・黄線・茶線は単純にスイッチの為、電源電圧に左右されません。

補足

内部構造は以下の感じです。
赤線が機器動作電源で、DC12V+が必須。(6Vバッテリー車専用バージョンは白線でDC5V+)
黒線は当然ながら機器アースです。
青線は機器OFF時には黄線と繋がっており、ONになると茶()線に繋がるように切り替わります。
よって、プラスコントロールの車でもマイナスコントロールの車でも対応可能です。
間欠の時間に応じて上記の切り替わりが定期的に行われます。

上記の構造をご理解いただき、対応できる車種であれば他車種への流用は可能です。
ただし、ライズアップ機構や雨滴感応式、更には多重通信車などには取り付け不可能です。

配線図

間欠ワイパーⅤ取付配線図

主に空冷VW用で図示しますが、それでも年式や改造等で上記配線図通りではない場合もあるかと思います。
ですが、上記"補足"の説明をご理解頂ければ、さほど問題は無いかと思います。
特に他車種への取付をお考えの方は、電気的な構造等をよく理解してからお願いします。
ただ、ワイパーをLoで動かした時に判明するオートストップ線さえ特定出来れば出来たも同然です。
ショート等に充分気を付けて配線作業を行って下さい。
そして何度も言いますが、機器保護や無用なトラブル回避の為に、ヒューズを入れる事を強くお勧めします
また、配線作業時に車両のバッテリー端子を外しておく事もトラブル回避に有効です。
なお、本製品を取り付ける際または取り付けた事によるいかなる損害も、当方では責任を取る事が出来ません事をご了承願います。

6Vバッテリー車専用間欠ワイパーⅤ取付配線図 6Vto5Vコンバーター取付配線図

こちらは新たにリリースした6Vバッテリー車専用の配線図です(2024年4月追記)
6Vto5Vコンバーターとのセット販売ですので、説明書も2枚になります。
ご覧頂ければ判るかと思いますが、そんなに大きな違いはありません。
青線黄線がひっくり返っているのと(6V車は全てダッシュスイッチでしょうから)、
コンバーターとの接続用に電源線が赤線から白線に変わっている。
そしてヒューズはコンバーターの方で入れてもらう。
その位の違いでしょうか?
気を付けてもらいたいのがミストスイッチ用の緑線です。
間欠ワイパーⅤの動作電源は5Vの為、安易に6Vの線に繋いでしまわないようにご注意下さい。

気になる?販売価格等は生産品のページでご確認下さいませ。

番外編

ちょっといいオハナシのページでも軽~く説明した、いかにも純正か?って思っちゃう、
純正ワイパースイッチを使った間欠ワイパーの、接続方法についての説明です。
以下↓間欠ワイパーⅤバージョンです。
※6Vバッテリー車専用バージョンは今のところ未対応です。

まず最初にお断りですが、このやり方で配線をする場合は別途対策ユニット各種が必要です。
更に、使い勝手を高めるには間欠ワイパーⅤを作製する時点で事前オーダーが極めて有効です。
ユニットに当たり前のように付いている電源スイッチや調整用のボリューム。
これらをユニットから外すというか、最初っから付けずに外付けにするのが超便利なんです。
見た目も非常に良いし、取付位置も自由にカスタマイズ出来るので最高!
気になった方は、オークション等でご購入頂く前にご相談下さい。

あ、どう転んでもワイパーの2スピードは使えません。
間欠とLo、或いは間欠とHi、このいずれかしか使えません。ご了承下さい。

ではまずは配線図です。タイプによって3種類あります。

※2024年4月以降のミストスイッチ用の緑線に関しては、上記の配線図を参考にされて下さい。
 接続する先の電圧さえ間違わなければ大丈夫ですので。(2024年4月追記)

↓ダッシュスイッチタイプ

純正スイッチ使用配線図ダッシュスイッチバージョン

↓コラムスイッチタイプ

純正スイッチ使用配線図コラムスイッチバージョン

↓ダッシュスイッチタイプ(ボルテージドロップ使用車の場合)

純正スイッチ使用配線図ボルテージドロップ使用車バージョン

電気は判らない(>_<)って言って、頭っから嫌っている方も多々いらっしゃる事でしょう。
そんな方にも判るように?以下でご説明差し上げます。

●まず、ダッシュスイッチタイプです。
スイッチは必ずLoとHiの2段あるタイプに限ります。
初期モデルの1段のみのスイッチの場合は、必ず2段のタイプに変更して下さい。
モーターは1段のみでも2段あるタイプでもどちらでも構いませんが、2段の場合はLoかHiのどちらかを犠牲にする事になります。予めご了承下さい。

ダッシュスイッチのタイプは、
スイッチOFFの時にオートストップ用の+電源をモーターに供給する配線53aが、
スイッチOFFの時にのみ通電する仕組みになっています。(30-53a間)
それと同時に、スイッチOFFの時にオートストップで停止する際の、
電気ブレーキの役目である31bの線がアース落ちするようになっています。(31-31b間)

しかし、間欠ワイパーをスイッチ1段目で作動させるとなると、上記2点の項目が厄介な事になってきます。
1点目は純正ワイパースイッチへの接続で解決出来ます。
つまり、モーターへ行く53aの線を、純正ワイパースイッチの30(+)へ繋げます。
これで、純正ワイパースイッチがOFFでなくともオートストップ時のモーターへの電源供給が確保されます。

2点目は、31bの線がオートストップ位置に来てもアース落ちしない事です。
だからと言ってアース線に常時繋げてしまうと、ワイパー作動中にショートします。
そこで対策ユニットAの出番です。
ワイパースイッチでアースに落とせない代わりに、対策ユニットAでアース落ちさせます、
でも今度はHiで作動させた時にショートしてしまうので、Hiの時はアースに繋がないようにさせます。
これにより、間欠で動作している間は正常に自動停止をし、Hiで連続動作をする時はショートしません。
また、いかなる動作時もスイッチをOFFにした際に自動停止出来るよう、ワイパースイッチがOFFになればキチンとアース落ち出来るように純正の回路も活用します。

●お次はコラムスイッチタイプです。
こちらはダッシュスイッチタイプと違い、少々ややこしいです。

基本的な電気の流れはダッシュスイッチタイプとほとんど同じです。
ですが、31bの配線が違うんです。(厳密に言うと、純正ワイパースイッチ周りの配線も違うんですが。)

モーター内部のカムの動作で、オートストップ位置に来ると電気接点が作動する。
これはどちらのタイプも一緒なのですが、その要の配線である31bが、
ダッシュスイッチタイプはアースに落ちるだけなのに対し、
コラムスイッチタイプは停止位置以外だとプラス、停止位置に来るとマイナスになると言う、悩ましい接続方法になっているんです。

それによって、この31bへの配線の仕方が変わってきます。

まず、オートストップ線である31bの線をカットし、モーター側の線を対策ユニットBの緑線と接続します。
カットした31bのスイッチ側の線は、何も繋がないのでしっかりと絶縁処理します。

間欠ワイパーユニットⅤからの青線を、カットした53のモーター側の線へ繋ぎ、反対側である53のスイッチ側へ間欠ワイパーⅤの赤線と茶(紫)線を繋ぎます。
これにより、とりあえずスイッチ1段目で間欠ワイパーユニットⅤはONになります。
これはこれで良いのですが、当間欠ワイパーユニットⅤは、最初の1秒程度しかモーターへ通電しません。
あとの電気は純正の配線に頼っています。(自動停止も。)
ですが、スイッチは1段目なのでオートストップ機能は動作しません。
当たり前ですね。

なので、対策ユニットBの黄線と間欠ワイパーⅤの黄線を接続します。
対策ユニットBの黒線をしっかりとアースに落とせば、間欠時の自動停止用のアース落ちは確保出来ました。

実はここでまた問題がありまして、ワイパースイッチ二段目(Hi)の時です。
ダッシュスイッチ同様、二段目(Hi)で連続動作時は31bにアースは不要です。
なので、対策ユニットBの茶(紫)線をワイパースイッチの53bに繋げます。
それと同時に、モーターの53へ繋げます。(接続先は間欠ワイパーⅤの青線と一緒です。)
そして、モーターの二段目は使わないので、モーター53bへの線はモーター側でカットして絶縁しておきます。
これにより、スイッチが二段目でもモーターはLo動作しますし、31bのアース落ちも回避出来ます。

当然ながらいかなる場合でもスイッチをOFFにした場合の自動停止は、キチンとアース落ち出来て動作良好となります。

●今度はダッシュスイッチタイプですが、ボルテージドロップ使用車の場合です。
同じダッシュスイッチタイプでも、対策ユニットが異なりますので要注意です。

実は配線方法は大差ないのですが、12Vと6Vが混在するのが厄介なんです。
大差ないのは対策ユニットDです。実はAと仕組みは同じですが、動作電圧が違います。だって、ワイパー動作用の電源で動くんですから、6Vですよね?その為に、混同しないように線色を変えてあります。
黒線はアース、黄線は間欠ワイパーⅤの黄線と接続。これは同じで、対策ユニットDの青線をワイパースイッチの53bへ繋ぎます。その53bの線ですが、モーター側で53bから53へ差し替える事でLo動作してくれます。
仮にスイッチ二段目はHi動作がいい場合は、53bの線はモーター側で差し替えずに対策ユニットDの青線を繋ぎます。

大差ない訳ではないのが対策ユニットCです。
これは電源電圧が6Vな為に絶対必要な物です。機器動作電圧が12Vなのでその為の所謂アダプターですね。
青線をスイッチの53へ繋ぎ赤線を間欠ワイパーⅤの赤線に繋ぐと、15等へ繋いだ緑線からの12Vが、スイッチLoの時のみ間欠ワイパーⅤへ6供給してくれます。(黒線のアースを忘れないでね。)
たったこれだけなんですが、重要なんです。

でもこれで、ボルテージドロップ使用車でも純正ワイパースイッチを使用しての動作が出来るんです。

●最後に、この番外編の冒頭でお話した事前オーダーに関してのお知らせです。
せっかく純正スイッチを使用してスマートに操作出来るようにしても、間欠ワイパーⅤのユニットがダッシュにあったりしたら幻滅ですよね。何の為に純正スイッチで操作出来るようにしたんだ?って話ですよね?
でも、スイッチやボリュームがあるから、トランク等に全て隠す訳にも行かず…
そんな時に有効なのが、無段階調整式でトグルスイッチ無しにし(機器動作のONOFFは純正スイッチで行う)、
間欠時間を調整するボリュームを間欠ワイパーⅤのケースに付けずに外出しにする方法です。
つまり、間欠ワイパーⅤのユニットは完全にトランク内等に隠し、ボリュームのみ何処か操作しやすい位置にこそっと取り付ける方法です。
ダッシュ下でパッと見判らなくても手を伸ばせば届く位置に設置すれば、ダッシュの雰囲気は損ないません。
ダッシュパッド車でしたら、黒いツマミなので普通に見えてても違和感はないかと思います。
そういうやり方も出来ますので、是非自分の車も!と思った方はご相談下さい。

ボリューム外出しバージョンの一例←ボリューム外出しバージョンの一例

6Vバッテリー車専用シリーズでは、今のところこの純正ワイパースイッチを使っての接続方法は考えておりません。やって出来ない事は無いかと思いますが、電源電圧が違う為に対策ユニットも違ってきます。
なので当面?は6Vバッテリー車用の対策ユニットの作製は無いものとお考え下さい。(2024年4月追記)

番外編Ⅱ

●マイナスコントロール車の場合は、純正スイッチでを使っての動作は当方では解りません。
各車種の配線図が手元にありませんからね。
基本的には極々普通に配線する方法で接続願います。
赤線黒線青線黄線は同じですが、茶線がアースに接続する点のみ違います。
それを間違う事さえ無ければ、問題無く動作してくれる事と思います。

●トラック等の24V車への接続に関して。

24Vto12Vコンバーター

上記取付に関しての項目で、24V車にも取付は可能と書きましたね。
それは、電源電圧を12Vに変更する24Vto12Vコンバーター(別売り)があってこその事なんです。
それさえあれば、問題無く動作してくれます。
もちろん配線は基本通りのやり方のみです。

24Vto12Vコンバーターの↓配線図と外観→

24Vto12Vコンバーター配線図

irontail88 ♂

秋田県秋田市 Birth1974.2.22

自動車整備士
空冷暦は軽~く25年OVER
酒飲み部隊所属
LET'SPLAYVWsvol29にエッセイで登場(STREET VWsでもちょっとだけ…)
今現在の愛車ですが、'88メキビーでアイロンテールに変更している事からirontail88と言うHNになりました。
(注:'88でアイロンテールは正式には存在致しません。バケアイロンです。)
ヤフオクirontail88で細々と出品中