irontail88の空冷VWネタ

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私irontail88が空冷VWを整備・改造等をした際の記録です。

えあこんCONTACT US


本ページは非常に長いし画像数も多いので、PCでの閲覧がおススメです。
ただし、画像は拡大できるスマホの方が見やすいかも???

ダッシュ風景

Air conditioner

air conditioner つまりエアコン。(2022年5月1日の更新です)
何故わざわざそんな事を書く?とお思いでしょう。今の車はエアコンは当たり前に装備されていますからね。
逆に装備されていない車が珍しいくらいでしょう。
ええ、装備されていなかったんですよ 私の車は…(新車時は付いていた模様です。)
と言うか、旧車ではエアコン付いていないのが当たり前なんです。
と言う事で、チューンドエンジンを積んだ空冷VWビートルにエアコンを装備するまでの道のりをご紹介です。
(厳密にはエアコンではなくてクーラーですけどね。)

最近は夏の暑さがハンパないですよね~。エアコンなしの車で出掛けると、下手すりゃ命の危険も(汗)
旧車にエアコンなんて!っていう意見もありますが、やせ我慢できる限界をとっくに超えてますからね。
ちょっと前までは私も"エアコンなんて"と思っておりましたが、
ほんのちょっと乗るだけで背中とおしりが汗でベッタベタは、さすがにもうやってられません。
で、何年か前から朧気ながら考えてはいました。
エアコン付けるとしたら、ココはこうしてあそこはああして…
でも、肝心のコンプレッサー(以下COMPと表記)はどうする?ってトコで躊躇っていました。デロツインのチューンドエンジンなんでね。

しかし!
ツインキャブでもCOMPを装着出来るという情報がチラホラと入ってきて、実際に装着した画像やブログを見る機会もあり一気に現実味を帯びてきました。
それ用のブラケットも市販されていて、ハードルは一気に下がったかのように思えました。
が!
COMPはサンデンで、下手するとリアフードは全閉出来ませんってな注意書き。
んん~ですよね。
それに、個人的にはサンデンのでっかいCOMPは使いたくないんです。昔の当時のCOMPもサンデンでしたが、なんか良くないと言う勝手なイメージが…
そこに、デンソー製の軽自動車用のCOMPがなかなか良いとの情報が!
となれば、COMPはデンソーで、エバポレーター類はキットの物を使い、残る問題はコンデンサーですが、それもキット流用かなぁ?と構想が固まってきました。
色々と情報を提供して下さったMさん、ありがとうございます。ブログもかなり参考にさせて頂きました!!

ここまで来たら、もう後には引けない。いや、引くと言う考えは無い!前進あるのみです(^^)v

で、真っ先にやったのが、COMPの入手です。
いいタイミングでデンソー製の中古のCOMP、SV07Eを入手!
VベルトではなくてVリブドベルト用のプーリーが付いていましたが(^^;(実はこの時点でソコは深く考えていませんでした。)
が、のちにやっぱりVベルトでないとマズイと言う事になり、予備にもなるしと言い聞かせ、同型でVベルトなCOMPの中古を購入。でもやっぱり出所不明の中古品なので、先に入手済みのCOMPとプーリーのみすげ替えて対処です。

SV07E プーリーのみすげ替え

次はCOMP用のブラケット問題の解決です。これが最大の難関でしょうか?
既製品をそのまま使う気は更々ないので、どうするか???ワンオフで作る(作ってもらう)しかないよねぇ~。
って事で、あぁだこうだと試行錯誤の始まりです。この手の作製の場合、私は紙から始めます。
先ず寸法等を大まかに測り、紙で大体の形を決めます。いくらでも作り直しは出来ますからね。
ある程度カタチが固まってきたら、今度はボール紙等でまた作ります。それでOKだったら、今度は加工のし易い材料で試作品の作製です。
今回は、発泡スチロールのような黒い板をホムセンで買ってきて作りました。実際の鉄板の厚みも考慮した厚さの物で作ると、強度を除いてほぼキチンとした物が出来上がりますから(^^)v
ちなみに、COMPを固定しつつベルトの調整を可能にする為、国産軽用のブラケットを流用します。
と言ってもすんなりとは行かず、適度なスペーサーを調達しました。

初期構想 試作1
試作2 試作3
Rフード確認 ブラケットのズレ
ズレ補正のスペーサー まだまだ試作
上部の振れ止め ほぼカタチ決定

実際には多数の手直しや計画変更・改良を繰り返し、決定したら図面を書き、実際の作製はプロに依頼します。ハイ、毎度お世話になっておりますコーヘーマシーンさんです。さすが本職!完璧奇麗に仕上げてくれます。感謝です!!
(文章で書くとあっと言う間ですが、ここまで来るのにかなりの時間を費やしました。)

ブラケットを試作している間、並行して他の問題も進めておりました。
エアコンと言えばアイドルアップが必須ですよね?
COMPがオンになると負荷が一気にかかるので、エンスト防止で回転をある程度上げるアレです。
これもツインキャブ故の悩みが…
インマニが極端に短い&バキュームポートがキャブにしかない&ハイカムでオーバーラップ過多な故の、アイドリング時の負圧不足です。
一応バキューム式のアクチュエーターを購入して試してみましたが、あえなく撃沈。
Yさん、せっかく情報を提供してくれたのに申し訳ありませんです。
バキュームポートがディスビ進角用の物しか無く、繋げてみたらアイドリングでは吸わないんです。
回転上げてやるとようやく吸うけど、スロットルを押すほどの力はまるで期待出来ませんでした。

Iupソレノイド Iupアクチュエーター

これじゃあダメダメなので、違う方法を模索。バキュームがダメなら電磁ソレノイドしかない!
って事でWebを徘徊して見つけたのが、Made in JAPANのソレノイドメーカー、タカハさんです。
海外製も色々ありましたが、やはり信頼できる国産品が良いですよね。 でもコレもすんなりとはいかなかった…
それなりの力で押す(引っ張る)にはコイル巻数の関係でデカくなり、エンジンルームのスペースの関係上、デカいソレノイドは取付不可でした。
仮に取付出来たとしても、水濡れはマズイらしくやっぱり不可なんです。

タカハのソレノイドバルブ アダプター自作
アダプター装着

じゃあどうする?
エンジンルームが無理なのでアクセルペダルを押す(引っ張る)しかないと言う事で、センターフレームトンネルの上に鎮座させて、Aペダルを引く方向で考えたけど無理でした。
ペダルよりも前側にスペースが無さすぎなんです。
だからと言って押す方向でやろうとしても、絶対右足の邪魔になります。邪魔にならない位置に置くと、まっすぐではなくオフセット状態になり、恐らくはまともに作動しないでしょうという結論に…

Iupソレノイド仮装着 隠れます

困りました。困りましたけど、どうにかしないといけません。
色々考えた結果、ワイヤーを長くして別の場所から引っ張る事に決定。
ラッキーな事にLHDでデラックスタイプな為、助手席足元の最前部にナナメのフットレストカバーが存在!
そのカバーの下にソレノイドを隠し、銅パイプでワイヤーガイドを作成し、アクセルペダルにワイヤーを繋いで動作させる事に成功。銅パイプとワイヤーの一部のみ見える状態で、見た目もグッド。我ながらいい閃きでした(^^)v
(アイドルアップに関しては、さらなる事柄を後述します。)

次なる問題は、COMPを付けるにあたっての物理的問題です。
実は複数あります。
まず手始めにやったのがツインキャブの象徴とも言えるクロスバーリンケージです。
COMPを付けたい場所がオルタのすぐ隣なので、Aワイヤーが繋がるセンターのアームが邪魔になるんです。
ほとんどの人がツイストタイプのリンケージに換えているみたいなんですが、私はそうはしたくない、と言うかダメなんです。
COMPを出来るだけ低い位置で付けたく、その為にブラケットをワンオフで作りあれこれやった結果、ツイストタイプリンケージのタワーを固定出来なくなっておりました。(物理的にぶつかってしまう。)
まあ固定出来たとしても、クロスバーリンケージが好きだから換えたくないってのも理由なんですけどね。

じゃあどうするか?またまた考えます。お金をかけずとも時間はたっぷりあります。
COMPを付けてもその後ろ側にいくらかのスペースは残っています。と言う事は、角度を変えてやればいいじゃん!
って事で、一度クロスバーリンケージを外して、端のアームを片方外し、クロスバー自体が六角なので、センターのアームを60度ずらしてやってみたら…
アハハハハハ
Aワイヤーを引っ張る引っ張りしろがまるで無くなった。ダメじゃん。(スロットル全閉でほぼファンシュラウドに当たるほど垂直になった。)
じゃあ、センターアームがCOMPに当たらないように左右どちらかに逃がすと仮定すると、スペースが非常にキツイ&Aワイヤーがかなりオフセットし、ガイドパイプ端部で擦り切れるのは時間の問題。
おまけにAペダル操作が重くなるのも目に見えてる。う~ん困った。困ったけどここでも閃いた!
左右のターンバックルを短くすれば、その分センターが引っ込むじゃん!!一気に解決!とは行きませんでしたが、こういう閃きの瞬間って快感ですね。

ターンバックル加工前 ターンバックルショート加工
ターンバックル加工後 ターンバックル加工後装着
Aワイヤー長くなった(余った) Aワイヤーショート加工
Aワイヤーショート加工完了

で、問題は、欲しい長さのターンバックルが売って無いって事です。
仕方ないからある程度の長さの物を買って、カットして短く加工しました。もちろん加工に適した形状の物をチョイスしてます。
そこまでは良かったけど、今度は逆にAワイヤーが相対的に長くなり…
一応調べましたが、他の年式や他モデル用の物でちょうどいい長さは存在せず(泣)しょうがないから長い分カットだ!と思っても、ワイヤーをカットしただけではすぐにほつれます。
更に、ボルトで固定する際も細くて不安だし、ほつれるのを確実に助長するでしょう。
と言う事で、カットしたAワイヤーの先端に、アルミの細いパイプを被せて圧着。それだけでは不安なので、半田を流し込んで補強。無事にAワイヤーのショート化完了です。

次なる問題は、オイルブリーザーボックスです。
センターにCOMPを設置し尚且つなるべく寝せずにベルトの張りの調整も普通に出来るように設計した為、ブラケットのセンターの鉄板がファンシュラウドの天辺付近まで来るんです。
うまくかわしたとしても、ブローバイホースがCOMPやエアコンホースの邪魔をします。だからと言ってボックス自体を撤去はしたくないですし、オイルフィラー一体の物へと交換?も考えましたが、やはり時間はたっぷりありますのでじっくり考えます。
で、辿り着いた結論が、邪魔をする部分の配管を根元から90度曲げると言う方法です。
でもこれもすんなりとはいきませんでした。ちょうどいい90度のフィッティングが無いんです!!と言う事で、過去にブローバイの配管に使って余っていた銅製の90度チーズの登場です。水道用か灯油用ですかね?過去にホムセンで買った物でした。
これを既存のフィッティングに被せるのですが、見事に寸法が合わない。フィッティングの外径とチーズの外径がほぼ一緒。
しょうがないからフィッティングを削って削って、ようやく入ったところで半田付け固定。
めんどくさかったけど、エアクリーナー側も90度加工をしたので、今まではRフードを開けた際に擦れていたホースが当たらなくなってご満悦です。

ブリーザーボックス加工前 ブリーザーボックス加工後
接続は半田付け スペース確保

ある程度の下準備が出来上がってきた所で、いよいよエアコンキットの購入です。
もうちょっと後でも良かったのですが、 このキットの中にエアコンベルト用のプーリーが入っているんですよ。
それを装着して実際のベルトラインの確認をしないと、COMPの前後方向の位置決めが出来ないんです。
と言う事で思い切ってフルキット購入。
エバポレーターがセンターのタイプにしようか散々迷いましたが、 ダッシュ下をフルに覆うタイプにしました。
その方が左右満遍なく風が出てきそうな気がして^^;
(実際はエバポレーターもファンも同一で、吹き出し口が違うだけ。)
で、買ったからには装着しないとね♪ でも、その為には結構面倒な作業が待っているんです。全て自業自得なんですが、ダッシュ下に色んな物付け過ぎ!!
CDチェンジャーに始まり、地デジチューナー、モンスタータコメーター、そしてパワーウインドウや集中ドアロック等の大量の配線がダッシュ下を這っていて…
それらのほとんどを移動させないといけません。 考えるだけで嫌です。でもやらないと先に進めません。
その作業だけで何日かかったか…
しかも、追いやられたチェンジャーやチューナー達がトランク内でひしめき合い、増々収納スペースが少なくなりました(泣)
収納スペースと言えば、便利なパーセルシェルフ!
これも付けていたんですが、エバポレーターのせいで装着不可になっちゃいました。
意外と色んな物の収納に役立っていたのに、撤去せざるを得ないなんて悲しすぎます。な~んて言っときながら、某オクで売っちゃいましたが(^^♪
でもただ売った訳ではありません。ちゃんと型を写し取っていて後に役立たせます(^^)v(これも後述します。)

エバポレーターユニット コンデンサーユニット

ちょっと話がそれましたが、無事にエバポレーター装着です。
当初はダッシュパッドとツライチになるのかと思ってましたが、違うんですね。
どう頑張ってもステアリングコラムの部分の形状が合わず、オマケに右端が合えば左端が浮くみたいな状況で、
不良品か?と思ったくらいでした。が、ダッシュパッドから一段ずらすとしっくりきました。一安心。
しかしこれ、一人で付けるのはまず無理ですね。重いうえにデカいし、実際に当てがって穴位置を決めて印をつけて… その位置もユニバーサル仕様である程度勝手に動いちゃうし。
手が4~5本欲しくなります。もちろん手が増える訳ではないので、応援を頼んで抑えてもらってやりました。
穴開けた後で固定するのも大変でしたが、同様に手伝ってもらって解決です(^_-)-☆
しかしエバポレーターが付くと、COMPすら付いていないのに一気にエアコン付いた気分になります♪
一応配線はアイドルアップ系統以外完了させたので、送風機能だけはこの時点で動きます♪
ぬるい風しか出てきませんが( ;∀;)
あ、画像では吹き出し口のルーバーが一部まだ付いていませんが、万が一また外す事になったら…に備えての対策です。
(この左右の吹き出し口の所に固定用のボルト穴があり、ただの穴に小さいボルトだと不安だったので、ワッシャーを挟み込んだ結果、吹き出し口を付けちゃうとネジの着脱が非常に困難になっちゃったからです。)
あ、本体固定用のナットが左右で一個ずつ余ったので、うまく活用してスイッチ類を固定してます。
(インチネジの為、わざわざボルト屋に買いに行きましたよ。)
間欠ワイパーユニットは前面のちょうどいい所に両面テープ固定です。ファンと温度調整用のスイッチのノブは、好みの物を買ってありますので後で交換です。
ETCは結局グローブボックス内に戻りました。

エバポレーターユニット装着1 エバポレーターユニット装着2
間欠ワイパーユニット等装着 エアコンのスイッチ

さてさて、エバポレーターが付いたんだから、今度はコンデンサーですね。
実はまだこの時点ではどのように付けるか決まってなかったんです。キットに入って来たコンデンサーを使う事は使いますが、
あのでっかいブラケットでトーションバーカバーのネジに共締めって…
一応実際に車両のその位置にあてがって検討してみましたが、即却下でした。何故って?
確実にリフトアップ出来なくなるからです。
リアのリフトアップポイントがトーションバーカバーのあの位置なんで、無理です!
だからと言って、純正ジャッキのジャッキアップポイントにリフトをかけるのも嫌です!
フロアとサイドメンバーは張替え済みでしっかりしてますが、それでも嫌です。
しかも、横からガレージジャッキで前後2輪上げるのも不可になるので、やはり完全却下です。
じゃあどうする???またもやワンオフで作るしかない!そう言う事になりますねぇ。
大きさ的に、リアトーションバーチューブとアクスルシャフトチューブとの間には入らなかったので、その周辺でなるべく下側に出っ張らず、かつ可動部に干渉しないようにしないといけません。なかなか難易度高いです。でもこういう時にリフトがあると助かりますよねぇ~。
ジャッキアップして寝板で寝っ転がりながらなんて考えたくもありません。気前よくリフトを使わせて頂き感謝です。
で、車の下で色々と考えて、ちょうどいい所に使えそうなボルトがある事に気付きました。
サイドメンバー後端の、フロアパン固定用のボルトです。
これを外し、ちょうどいい長さのスタッドボルトを刺し、そこに高ナットを締めつけます。すると見事に、ボルトを刺す事の出来るナットが左右対称で出現(^^)v
それをカバーできる長さのアルミアングルを調達し、穴を開けて固定。両サイドだけだと不安なので、フレームホーンにナッターを打ち込んでここもボルト固定。
がっちり付きましたよ(^^)vそれをコンデンサーの前側の固定に使い、リア側も同様にアルミアングルを這わせ、これまた同様にナッターでフレームホーンに固定。
しかもここはリアスタビを付けていた穴に見事に合ってくれました。爽快。
わざわざ新規に穴を開けなくても済みましたが、お陰でリアスタビは装着不可となり御役御免。ザンネン。
これだけでもコンデンサーの固定は充分ですが、サイドが少々不安。真横から見たら思いっきりフィンがむき出しでしたから。
と言う事で両サイドにも保護用のアルミアングルを装着し、コンデンサーの固定は完了。ちなみにコンデンサーとアルミアングル間はリベット固定です。実はそこまでしてもリフトアップ時はギリギリなんですけどね~。

コンデンサーブラケット自作1 コンデンサーブラケット自作2
コンデンサーブラケット自作3 Rスタビの痕跡
高ナット コンデンサーブラケット自作4
コンデンサーブラケット自作5 配管ギリギリ
ジャッキポイントもギリギリ コンデンサーブラケット自作6

ここでちょっと寄り道です。
エアコンって、実は結構電力使うんですよ。
肝心の涼しい風を室内に送る為のファンと、コンデンサーで熱を排出させる為のファン、それにCOMPをONさせ続ける為のマグネットスイッチ用の電気と、今回の私の場合はアイドルアップのソレノイドを引っ張り続ける電力。
それらがエアコン無し車に比べると余計に使われます。オルタ車であっても、さすがにキツイんです。
元々50A程度しかないオルタが標準なんで、消費電力が増える分オルタも容量アップしないと!
と言う事で今のうちにオルタのパワーアップです。COMP付いてからだと交換が面倒ですからね。
少々不安ですが、某所で90Aの謳い文句のオルタを購入。早々に取り換えましたが、結果は大満足。
本当に90A出るのかは不明ですが、しっかりと安定して発電してくれているのでOKです。
(いつもはレギュレーターの中出し、じゃなくって外出しをしているのですが、万が一不良品だったらクレームで返送しなくてはならず、加工しちゃまずいのでそのままの流れで外出しはしておりません。ブラケットだけは付けているので、ダメになったらその時に追加工です。)
クーリングファン取外しの際にオルタプーリーがご臨終になったので、心機一転新品に交換です。
安価な品だったけど、この出来はスバラシイです、コストパフォーマンス最高♪
あ、ツインキャブの方は、オルタスタンドのスタッドを全部抜くと容易にオルタ交換出来ますよ!

オルタ取外し オルタ装着
オルタプーリー交換

さて、寄り道ついでにもう一件ご紹介です。
エバポレーター付いたらパーセルシェルフが付けられなくなった、と書きましたよね。エバポレーター本体と言うかファンと言うか、それらが邪魔をするんです。
それの対策です。と言うか、改良かな?
今回はダッシュ下をフルに覆うタイプのエバポレーターを付けました。吹き出し口はダッシュ下をフルに覆いますが、 肝心のエバポレーター本体とファンは、グローブボックス下からセンターをちょっと超えた辺りまでなんです。
つまり、運転席のダッシュ下はけっこうがら空きなんです。
と言う事は、運転席側だけパーセルシェルフがあればいいじゃん♪って事になりますよね?
でもそんな都合のいい物は売ってません。過去にあったような気がして探しましたが見当たりませんでした。
じゃあ作るしかないよねぇ~。ハイ!作っちゃいました(^^)v
形が直線のみじゃないのがネックでして、曲線を描けるそこそこ柔らかい素材が必要になります。
でもこれがまたホムセンでちょうどよく売ってたんですよ。
最初はダメ元で、ある程度実験だ!って気持ちで作ってみたんですが、一発OKでした。
ポリプレート(低発砲ポリエチレン板)っていうシロモノです。
厚さ2.4mm。 硬すぎず柔らかすぎず、適度に曲げられて切削もハサミで容易。穴開けだってピンバイスでOK。
素晴らしい素材ですね。これを、パーセルシェルフ売る前に型取っていた寸法を参考にして作成。
小さなL字の金具を駆使し、違和感なく仕上げられました♪
ステアリングのシャフトをちょっと越える辺りまでの、ハーフサイズよりはちょっと小さい大きさです。

ハーフパーセルシェルフ自作1 ハーフパーセルシェルフ自作2
ハーフパーセルシェルフ自作3 ハーフパーセルシェルフ装着1
ハーフパーセルシェルフ装着2

そうこうしている間に作成依頼していたCOMPブラケットが出来上がって来そうだったので、最後の難関、ホース関連の準備です。
他の方も仰られていますが、日本国内でエアコンのDIYをする際に鬼門となるのがホースです。
海外ではDIYが当たり前?なので、ホースや金具などが普通~にバラ売りされています。それが日本ではまるで無く、欲しいと思ったら個人輸入と言う形になるんです。
或いは、輸入された物を買うと言うスタイルですね。でもそうなるとやや割高になっちゃいます。オマケに、寸法表記がインチだったりミリだったりで訳わからん状態。
いやぁ、だいぶ理解はしたつもりですが、未だに少々混乱しますねぇ~。国内だったらひょうたん型でボルト1本締めのフィッティングが当たり前なのに、海外製品はOリングだったりフレアだったり…
オマケにR134用なのにR12用のサイズだったり、ホースも肉厚と薄肉があったり…
ご自分でDIYされる方は、ここで必ず混乱すると思います。私もそうでした。でも頑張るしかないので頑張って下さい(汗)
今回の私の場合は、キットを購入しての一部のみ仕様変更でした。COMPを国産のデンソー製に変更です。
オマケに、キット指定のホース取り回しはハナっから拒否です。へそ曲がりなんで^^;
それ故に、あちこちで変更を余儀なくされ…

まず、COMPの接続方法が違うのが大問題でした。
デンソー製は前述のひょうたん型のボルト1本で固定するタイプ。それに対してキットのサンデン用はOリングの8ANと10ANのネジ込みタイプ。
どう考えても合わないので、ホース先端のフィッティングを変えるか?アダプターを使用するか?
この2拓なんですが、前者はパーツが見当たらず却下。(実は後々見つけた!)
後者のアダプターを某サイトで見つけたので、胡散臭かったけど思い切って購入。無事に届いて一安心でした。
それ以外の場所は、ホースの長い部分をカットして繋ぎ直せばいいし、逆に短い場所は、それ用のホースを購入して繋ぎ直しと言うか作り直しです。って書くと簡単に出来るように聞こえるでしょうけど、そうはいきません。
それなりの圧力のかかるホースですからね。適当にホースバンドで締めればいいと言う訳にはいきません。
なので、専用のホースカシメ器が必要になってきます。業者に頼むよりも割安で出来ますからね。
その器械も輸入品ですが、某サイトで普通に買えました。良かったです。実はエバポレーター本体から出る低圧のホースがちょっと曲者でして、本来はまっすぐ車外に出る為にストレートなフィッティングなんですが、私は車内を這わした為に、根元から90度曲げないとホースが折れちゃいそうな位キツキツで…
ここのフィッティングがR12用のサイズで、それを判別するまで時間がかかったし、売ってる所を探すのも一苦労でした。

配管アダプター L字型フィッティング
エアコンホースクリンパー1 エアコンホースクリンパー2

あ、レシーバーの固定位置にも悩みましたねぇ~
キットでは右Fフェンダー内に固定と書かれていますが、私はホースを車外ではなく車内を這わす関係上、そこは不可。
じゃあコンデンサー付近かなぁ?と思うも、スペースがもう何処にもありませんでした。
苦肉の策?で決めたのがココ!リアシート下(左)です。
高さの関係で若干ナナメ固定ですが、 車外であっという間に錆びる事もなくてロングライフを保てるでしょう。

レシーバー固定 Iup遅延装置

今度は、レシーバー絡み?で、アイドルアップ関連の後述すると言っていた件です。
アイドルアップすると言う事は、COMPのマグネットスイッチがONになると言う事ですよね?それと同時にコンデンサーファンも回りだし、アイドルアップソレノイドも通電します。アイドルアップソレノイドがONになればエンジンの回転はある程度上がりますが、同時にマグネットスイッチがONになって急激に負荷が増え、コンデンサーファンも回って電気負荷も増える。
この一連の動作が一瞬で起こるのですが、果たしてキャブ車で対応出来るでしょうか?
理論上は出来るでしょうけど、恐らくはタイムラグが出て、回転が一時不安定になると思います。なのでアイドルアップソレノイドは普通に通電し、それ以外のコンデンサーファンとマグネットスイッチへの通電は、約1秒の時差を設けます。
オンディレイって奴ですね。 この手の電子工作は得意分野ですから、あっという間に作成しました。おかげで、アイドルアップして1秒程遅れてマグネットスイッチ類がONするようになり、エンジン回転は比較的安定してくれる"ハズ"です。(ガス入れて動作確認しないと不明)通常とは違い、エンジン回転が一瞬上がってちょっと下がると言う面白い動きになる予定です~
あ、何故レシーバー絡みなのか?ですが、仕組みに関係があります。
アイドルアップの信号が出力されると、 ソレノイドに通電されます。そしてそれと並列にでた配線が、まずレシーバーの圧力スイッチに入ります。そこでガス圧に異常があればそれ以降に信号が行かず、マグネットスイッチ類がONにならない構造なんです。そういう訳でした。

さあ!いよいよコーヘーさんに頼んでいたCOMPのブラケットが完成して参りました!!
嬉しいですねぇ~。それなりにお金はかかっちゃいましたが。大満足です。自分であれこれ悩んで設計したモノが、カタチになって届くんですから。しかも自分じゃ上手く出来ない奇麗な仕上がり。思わずにやけてしまいます。
と言っても自分で採寸・設計したので、キチンと付くのかどうかは不明。コーヘーさんは私が指定した寸法通りに作ってくれてますからね。合わなかったら全部私のせい。緊張しながら仮合わせです。若干寸法の手直しは必要でしたが、まあ素人の採寸を考えると合格点でしょう。
もちろんその流れでCOMPまで仮付けし、ベルトも仮装着します。実は、ベルトの長さがどうなるかは、全くの未知数だったんです。それどころか、あの位置関係でベルトをキチンと張れるか? それすら不確かだったんです。
ある意味博打ですよ。
結果、奇跡的にファンベルトと同寸法で、張りも調整可能が判明。 いやぁ良かったです。
あ、ベルトライン(上と下のプーリーの出入りの位置関係)は、 入念に何度も計測・計算した結果一発OKでした。
やったね(^^)v

エアコンベルトは張り代がほぼ無かった為、ワンサイズ短いベルトへ変更しました。
コンプレッサーブラケット完成 コンプレッサー仮組み
クロスバーリンケージとコンプレッサーのクリアランス ベルトラインのチェック

更にラッキーだったのが、見た目です。
Rフードが閉まらなくなるのは絶対に避けたかったので、可能な限りCOMPは低い位置に付けたかったんです。
ディスビも同時点火のおかげで背が低く、燃料ポンプも電磁式に換えてあるので、通常売られているセンターマウントタイプのCOMPブラケットよりは、かなり低いハズです。
その努力?の結果、COMPがオルタとほぼ同じ高さになり、 クランクプーリーを中心に左右対称っぽい状態になりました。
それに加えて、2本のベルトがVの字っぽい形になり、見ようによってはハートっぽい形状に💛
大した事ではないんですが、なんか嬉しいです(*´▽`*)

あ、書き忘れていましたが、某メーカーのブラケットを参考に設計しました。で、そのブラケットでも使われているのが、燃料ポンプのブロックオフプレートです。普通に出回っている物ではなく、完全フラットなシロモノです。
某メーカーの場合はそのままそこにスタンドが立つのですが、私は可能な限り頑丈に作りたかったから、オルタスタンドの固定ボルトをも利用する為、高さを合わせてブラケット底面を安定且つ水平にさせる為に必要だったんです。
これのお陰でぐらつく事なくガッチリとブラケットを固定出来ます。ブラケット設計の段階で、このブロックオフプレートが無いと話にならなかったので、これは真っ先にコーヘーさんに頼んでいたんです。そして設計が完了したので、奇麗に塗装して装着です。

Fポンプブロックオフプレート、オーダー品 Fポンプブロックオフプレート仮装着
ブリーザーボックス移設 ブリーザーボックスもギリギリ

仮合わせの際に少々移動が必要だなと思っていたブリーザーボックスを、事前に移動しておきました。
後でやるとやり辛いのでね。で、どうせならと、ここでもナッターの登場です。おかげでガッチリ固定が出来ました!満足。
相変わらずギリッギリですけどね~(^_-)-☆

コンプレッサーブラケットの補強 コンプレッサーブラケットもギリギリ
国産軽のブラケット装着1 国産軽のブラケット装着2

もちろんブラケット本体も奇麗に塗装をしての装着です。熱を持つでしょうから耐熱塗料です。
しかし我ながら言うのも何なんですが、設計が常にギリッギリですね。よくもまあここまで出来たもんですよ。
一つ間違えば取付不可にもなり兼ねませんからね。
でもお陰で理想の位置に奇麗に取り付け出来そうです。また一つ自慢ポイントが増えました(^^)v

エンジンルーム過去の穴 思い切って穴開けた(左)
思い切って穴開けた(右) 配管イメージ図

ここまで来たらゴールはだいぶ見えてきました。
と言ってもまだまだ作業は残っています。ホース類の接続です。
前述したとおり、キット指定の取り回しはしません!我流で行きます!!
車外を這わすと、錆びたり思わぬhitで破損したりしますし、外気に触れるから冷えが悪くなりそうで…
それでもアルミパイプ等で断熱を巻いてあるのなら良いんでしょうけど、DIYの場合はやっぱりゴムホース。
そうなるとやはり不安要素がいっぱい残りますよね?と言う事で車内を這わせる事に拘りました。
COMPから前方への2本のホースは、E/Gルーム左側に過去の名残の穴が残っているのでそれを活用。
イザ車内へ入るのは、Rシート下の所に思い切って穴を開けて通します。
どうあがいてもいずれは何処かに穴開けて配管通さないといけませんからね。
でもこの位置だと、直接タイヤの水撥ねは当たらないので、ノーマルの位置よりは有利かもしれません。
ちなみにスペースの関係上、右側と左側と1本ずつ通しました。
流れとしましては、COMPからの高圧ホースがまず左コンデンサー外側にIN(長かったのでショート加工)。
コンデンサーの内側同士はホースを長く再加工して直結。
右コンデンサー外側からアルミパイプのアダプターを活用しつつ、右の穴を通って車内へ突入、
フレームナンバー付近を通ってレシーバーへIN。
レシーバー出力側から出たホースがもう一度右側へ戻り、センターフレーム右側を通ってエバポレーターへ。
当然ここも長かったので、レシーバー側でショート加工済み。
エバポレーターから出る低圧ホースは、苦労して探したL字型フィッティングを使ってショート加工をし、
センターフレームの左側を通り、レシーバー付近を素通りし、左側の穴を通って車外へ出ます。
そしてそのままエンジンルームへ入り、COMPへと戻ります。
こう書くと簡単そうに思えるかもですが、どう這わすか等々結構悩みましたよ。
そして、実は、レシーバーへ繋がるホースをIN側とOUT側を逆に使ってます。
距離的にその方が良かったし、何よりエバポレーターへ繋がる部分にUの字型を使うと都合良かったので!

フェルールをカット フェルールを開きます
フェルールが外れたら、ホースからフィッティングが外れます ホースをカット
新しいフェルールを装着 フィッティングをセットして…
ホースクリンパーでカシメます カシメ終わったらハイ出来上がり
反対側も同様にやれば、あっという間に1本完成 作ったホースを装着します

簡単にショート加工って書きましたが、実はやってみたらまあまあ簡単でした(^^;
やり方としては、まずフェルールと呼ばれるカシメてある金具の部分をカットします。
金鋸とかサンダーとかで、フィッティングを傷つけないようにして外します。
フェルールが外れたらゴムホースは抜けるはずです。
キツくて抜けなかったら、ホースの刺さっている部分にも切り込みを入れましょう。
次に、ショート加工の場合は、ホースの余分な部分を切りましょう。
(このホースカット用のハサミ?気持ち良~く切れます!無駄に切りたくなっちゃいます。)
逆に長くする場合は、別の長いホースを準備しましょう。
そして新たにカシメるように、新品のフェルールをホース先端に被せます。
その後にフィッティングを希望の向きに注意して差し込みます。
後は、前述のカシメ工具に、ホース外径に合ったアダプターをセットしてカシメます。
と言っても、ただひたすら握るだけ。10回も握れば、油圧の力でカシメられます。
つまり、ホースとフェルールがあれば補修はお手の物と言う事になります。
良いですね(^_-)-☆

自分でカシメたとは思えないスバラシイ出来 低圧ホース長過ぎ
余ったホース 右コンデンサー付近の配管
車両に合わせながらホースを作ります 左コンデンサー付近の配管
ココはタイラップで固定1 ココはタイラップで固定2
車内はセンターフレームを這わせます レシーバー周りの配管

実際には現物合わせ的な感じになりますので、セットしながらの加工になります。
だからやはり、ハンディータイプが最適ですねぇ~(*´▽`*)
しかし、いくら取り回しを車内に変更したからと言っても、ホース余り過ぎ!
低圧ホースに至っては1m以上も余ったし、その他のホースだって余ったのは50cm以上。
まあ逆に言うと、無駄が省けて冷媒ガスの量も節約?出来て、冷えも良くなる?かな?(^^;
あ、ホースの固定は、クランプとタイラップを上手い事使い分けてます。
ちなみに、センタートンネルを這っている各ホースは、少々不格好ですがカーペットで見事に隠れます(^^)v

コンプレッサーへはこのアダプターを使用します コンプレッサーへの配管完了
エンジンルーム内の配管 まさかココを通すとは…

唯一誤算?だったのが、エンジンルーム内の配管の取り回しですね。
元々エアコン付き車だったので、エンジンルームから前方へと向かう穴は開けられていました。
なので、それをそのまま利用するつもりでいましたが、それはシングルキャブ時代の名残でして…
ツインキャブになっている今、そのまますんなりとは行きませんでした。
意外と車両中心側寄りに穴が開けられており、
高圧ホースは良くても低圧ホースがすんなり通りません。
構想では2本のホース共にインマニの外側を通す予定でいました。
が、やってみると高圧ホースしか通せず、低圧ホースはどうあがいてもダメ。
まさかのインマニとファンシュラウドの間を通すしかなく、やむなくそれで決行。
滅多にやりませんが、プラグやプラグコードのメンテは間違いなく地獄ですね。

熱対策で断熱材を巻きます 巻きます巻きます
ココも巻きます

ただ、インマニは結構熱くなります。それ以外の鉄板も結構熱くなります。
マフラー真上のリアエンジンチンなんて、凄まじく熱くなります。
そこにホースがくっついてたら、冷えにも問題だし、ホースの寿命にも関わって来そうです。
と言う事で、断熱します。良くあるスポンジ?状の物を巻きます。
何処まで効果があるのかは疑問ですが、精神衛生上良いのでヨシとします。
ついでに、エンジンルーム以外の部分にも巻きます。巻きます。
何となくの保護と、オマケで冷房能力がアップ出来たらめっけもんと言う事で(^_-)-☆

エバポレーターのドレーン配管 エバポレーターのドレーン配管出口

あ、エバポレーターのドレーンパイプですが、ここも一癖ありまして…
キットに入ってきたホースは使いません!強度が足りませんので。
強度?とお思いでしょうが、ちゃんと理由はあります。
確かに耐圧のホースを買って使いましたが、そこが問題なのではなく、ホースの肉厚が重要なんです。
それは何故か?車外へ出る際の穴の部分にブッシュを使いますが、
ホースがふにゃふにゃだとホースとブッシュの間に隙間が出来ると思いませんか?
隙間が出来ると雨漏れが発生しちゃうと思いませんか?
なので、少々キツめの穴に肉厚のホースを通し、隙間ゼロを目指しました。
更に、キット付属のホースでは長さが短く、水の出口がシャーシヘッドに垂れますよね?
万年水が垂れてると、錆びて腐っちゃいますよね?
なので、長いホースにしてシャーシヘッドよりも外に出るようにしました。
(ちなみにですが、同様の理由で、フレッシュエアBOXの排水も長いホースに換えて外に出しています。)

真空引き開始 真空ポンプ
漏れのせいで針が下がり切れない ガスチャージ中
蛍光剤とガス1本チャージしました

さて、いよいよ物語り?は終盤です。ええ、クライマックスです。
エアコンなんですから、ガスを入れて動作させないと意味がありません。
その為には、それなりに機械が必要になってきます。
最低でも真空ポンプとマニホールドゲージが必要です。
もちろん、入れるガス(134a)も必要ですし、その他のアイテムも…

まあそれは追々お話するとして、その前にちょっとここでウンチクをば(^^;
エアコンのサイクル内にガスを補充する場合、基本的にはCOMPの圧縮機能を利用します。
ただ、前述の通り、ガス圧が規定以下の場合は、圧力スイッチの保護作用の為にCOMPはONになりません。
つまり、まだガスを入れる前の状態だとCOMPはONになってくれません。
だからと言って、いきなりガスを無理やり入れようとしても、
配管内の空気が邪魔をするし、空気中の水分が更に悪影響を及ぼします。
と言う事で出番なのが、真空ポンプなんです。
エアコンサイクル内の邪魔な空気を全て抜くんです。だから"真空ポンプ"なんです。
そして、真空になった所にガスは勢いよく吸われて行くので、効率よくガスチャージが開始出来ます。
そしてある程度ガスが配管内に入れば、ガス圧が上がってCOMPはONになって、
更なるガスチャージがスムースに行くと言う、そういう仕組みなんです。
各ポートに接続する際に必要になってくるのがマニホールドゲージでして、
ガスチャージのみなら低圧側だけでいいのですが、それは素人考えです。
仮に、サイクル内に詰まりが有ったりした場合、低圧のみだとそれが判りません。
でも高圧もゲージにて圧力がリアルタイムで判ると、針の振れで判別出来ます。
もちろんそんな異常な状態でなくても、ガスの補充量が凡そ判ります。

漏れ箇所判明、原因も即判明 Oリング切れてる…
漏れ箇所修理したから、しっかりと真空になりました

って事でうんちくは置いておいて、イザ真空引き開始です。
真空になると、ゲージは-76mmhgを指し示すハズです。
ハズです…
やや足りませんね。何でだろう?思い当たる"節"はあります。
でも、タイヤのパンク修理と違って、サイクル内は負圧(真空)。
シャボン液をかけても泡は出ません。吸っちゃいますからね。
じゃあどうしましょう?って事で登場するのが蛍光剤です。
上記でその他のアイテムと言っていたのがそれでして、
事前にエアコンサイクル内に、蛍光の染料を入れておくんです。
そしてガスを入れて一度エアコンとして成立させて、ガスと蛍光剤を配管内に循環させます。
すると、サイクル内は正圧(大気圧よりは高い状態)になり、
蛍光剤が満遍なく行き渡っているので、漏れの箇所から滲み出て来ます。
鮮やかな蛍光色が出てくるので、一目瞭然です。
そして、思い当たる"節"は的中でした( ノД`)シクシク…

二度とやりたくないと思うほどの難しい場所は、困難な為に失敗する確率は高くなり、
必然的に再修理の確率も非常に高くなります。
ええ、見事にそのパターンでした。
確実に蛍光剤が漏れて来たので外して確認したら、Oリング切れてました。
そりゃ漏れるわな…
この場所、エバポレーターから出る低圧ホースの、例のL字型の接続場所でして、
やり辛くてやり辛くて、ココ1か所の接続に1時間近くもかかった場所でした。
あぁでもないこうでもないと格闘した結果、かじっちゃったんでしょうね。
って事で、新たなOリングに換えて、再度真空引き!
明かにゲージの指し示す値が違います!!
たったこれだけの事ですが、目で見て判るってとっても重要なんです。
その為の蛍光剤とガス1本、安いもんです(^^;

で、仕切り直しで今一度ガスチャージ!
ただ、4月も終わろうとしているのに何故か外気温10℃以下!?
寒くてCOMPはすぐにOFFになっちゃって、ほとんどチャージできません。
しょうがないので今回は1本のみのチャージで終了。
また暑くなってきたら追加でチャージしましょう。
マニホールドゲージはあるので、いつでもチャージ出来ますし(^_-)-☆

Iupソレノイド、微調整出来るように改良 カットしてスライド出来るようにしました
配線も繋いでIupソレノイド完成 Aペダル側はこんな感じ
やはり奇麗に隠れます

最後?にアイドルアップですが、
微調整が出来ないのももどかしいので、追加工しました。
と言っても、当初からの構想でしたが(^^;
ソレノイドバルブ本体をスライド出来るようにし、
それに合わせてワイヤーのガイドチューブも伸縮出来るようにしました。
なお、ワイヤーはAペダルのリンケージに穴開け加工をしようかと思っておりましたが、
加工が大変なのと(外すのがめんどくさいとも言う)、
後の補修等を考慮して、ブラケットを作製して対処しました。
アクセル全開にしても、ガイドには当たらない絶妙な位置加減。
いいですねぇ~。(偶々ラッキーなだけでしたが)
そして前にも書きましたが、ソレノイドは全く見えなくなります。
上手く収まってくれました♪

でも、すべて順調のように思えて、実は一つ問題が…
アイドルアップなんですが、動いてはいるんですよ。
ちゃんと引っ張ってくれてはいるんです。
ただ、Aペダルの遊び分と言いますか、ガタと言いますか、
そのせいで思ったようにアイドルアップしてくれず、
そのくせ、走行時等にAペダル踏むと、一気に回転が上がり、
場合によってはオートクルーズ状態。これは危険です。
オマケに、アイドリング時に冷風ファンとコンデンサーファンが回って回転が上がらないと、見事にチャージランプが点灯。
電圧計は11V付近を指し示す有様。
どげんかせんといけません。
今後の改善項目ですねぇ~

絶景

                    つづく…

さてさてアイドルアップの問題ですが、
もがいてます。(2022年5月21日の更新です)
あぁでもないこうでもないと、もがいてます。
まず先に、Aペダルの元々のガタが多いのが原因か?と思い、外したくなかったけどペダルAssyを外しました。
で、Aペダルの軸の部分にウェーブワッシャーを入れて、ガタを限りなくゼロにするべく頑張りました。
わかっちゃいましたが、ペダルの戻りは悪くなりますよね?案の定そうなりました。
でもガタはほぼゼロになりました。どっちが良いんでしょうねぇ?(汗)
結果、ペダルが渋くなる=電磁ソレノイドで引く力が更に必要になる。ハイ、悪改でした。( ノД`)シクシク…
オマケにペダルAssyを外したので、クラッチワイヤーのセットし直しが必須になり、コンデンサーと太いA/Cホースのせいで非常にやり辛く…通常の作業時間の5~6倍はかかったでしょうか?間違っても路上でのワイヤー交換は不可ですね。しょうがない弊害です。

そんな状態ですので今更もう一回ペダルAssyを外す気にもならず、打開策をもがきます。泥沼化してます(汗)
でも考えます。考えるのはタダですから~(^^;
とりあえず、良くあるリターンスプリングを試します。
手持ちであった良さげな引きバネを、適度に伸ばしてエンジンルームにて装着。
戻りは良くなったけど、まだAペダルは重くて電磁ソレノイドで引けません。これは没ですね。
で、ふと考えた。ローラーペダルにしてあるんだから、元々のAペダルの根元部分は余っている。
そこを利用して、直接Aペダルを引っ張ってやれば、軽い力で戻せるのでは?と。ハイ、結果オーライでした!
元々のAペダル根元の支点の部分に長い細いボルトを刺して固定し、そことAワイヤーの先端に弱めな引きバネの先端を引っ掛けただけ。ただこれだけ。
これでペダルの戻りが悪い事象は改善です。実際に走行してみても違和感ゼロです。
バネも靴に一切引っ掛かりません。(^^)v
でも全体としてのワイヤーの重さと言うか、電磁ソレノイドで引っ張る事が出来ない事に変わりはありません。
違う方法を模索するしかなさそうです。

ガタゼロ作戦 とりあえずバネ
ベストなバネ

で、ここでちょっと気分転換♪
行き詰ったらちょっと違う事をしてリフレッシュする。これ非常に大事です。
と言う事で、タコメーターの移設をしました。
実は以前、ダッシュ下(ちょうど灰皿の下辺り)にぶら下げていたシフトライト付きのモンスタータコメーター。
エバポレーターに追いやられていたのですが、辛うじてエバポレーター右側にスペースがある事を発見。
しかもエバポレーター本体取付用のナットも1個余ってる♪と言う事で、助手席の人?用に取り付けました(^^;
まあ運転席からも辛うじて見えますが、こういうお遊びもいいかなと(^_-)-☆

お遊びではないですが、切実?な変更も実はあります。
パーセルシェルフが半分以下のサイズになってしまった為、追いやられてしまった物品も多々。
その中でも切実?なのが発煙筒です。
いざという時にすぐに取り出せて、普段は邪魔にならない場所に収納するのが理想です。
なかなか無いですよねぇ~そんな場所。
当時の柳瀬純正オプション?の赤く光る懐中電灯の設置場所は、既にFスピーカーが付いている為に取付不可。
で、発煙筒のホルダーを某オクで買って、しばしにらめっこして考えました。
考えに考えた結果、いい場所見つけました!しかも新規に穴を開ける事も無いとっても良い場所。
ハイ!シートレール先端です。多少乗り降りの際に足を引っ掛けそうですが、いい場所を見つけたと自画自賛。

モンスターさん ヒュージ

寄り道ついでにもう一件。
高圧低圧の両ホースをメインフレームの両脇を這わせたと書きましたよね?
それはリアシート下からフロントに向かう訳で、必ずシート下のシートフレームの下を通ると思いませんか?
もちろん通ります。でもそうなると、そこに元々あったキックパネル?が付けられなくなります。
しょうがないですね。いや、しょうがないでは済まされません。
厳密に言うと、バッテリーが車内にある場合は、キチンと仕切られて隔離されている必要があるんです。
まあそんな固い事は言わずとも、元々あった物が付けられないのは癪に障ります。
なので、違う材料で新規に作ろうかとも思いましたが、思い切って現品を切っちゃいました。
段ボールで型を取って、カットする部位を決めて切ります。切って初めて分かりましたが、中身は集成材だったんですねぇ~。

ごめんなさい。もう一件、寄り道させて下さい。キット購入当初から気になっていたツマミです!
某ブログでかなり参考にさせて頂いたMさんもツマミが気になっていたようで…
私もそれに倣ってツマミを変更致しました。
こればかりは自己満の世界ですが、多少?は位置が判っていいのではないでしょうか?(^^;
(キット付属のツマミだと、変な絵は書いてあるもののスイッチの位置がまるで判りませんでした。)
ちなみに、左の風量切り替えスイッチは、普通に真上の位置でOFFで、右に3段回せます。
右の冷え具合の調整スイッチは、ツマミのシャフトがD型の為に3時の位置でOFFになります。
右にちょいっと回すとONになって、さらに右に回していくと冷え具合が強くなります。
国産車で良くある、横にスライドさせるレバー状の奴が回すタイプになったと言う事ですね。
ちなみにこの冷え具合のスイッチに関しては、一番左に回すと多少手応えがあり、左側の風量スイッチがONになっていてもCOMPはONになりません。つまり、COMPのON/OFFスイッチも兼ねていると言う事ですね。

切断の儀 切っちゃった
違和感なし ツマミ一新

さて、寄り道はココまでです。本題に戻ります。えぇアイドルアップの続報です。
非常に残念ではありますが、電磁ソレノイドを諦めます。
けっこう強力タイプを選んだのですが、私の車の方がそれを上回る重さだった言う事で(>_<)
で、当初の予定で買っていたバキューム式のアクチュエーターの再登場です。
だからと言って、こちらもすんなりとは行ってくれません。
と言うか、すんなりとは行かないから電磁ソレノイドを選択していた訳で…
でも頑張ります。頑張らないと先に進めません! クリアすべき項目は、肝心のバキュームの源です。
シングルキャブならインマニにバキュームポートがあるのでそれを使えばいいのですが、私のはツインキャブ。
インマニにバキュームポートなんてありません。
新たに穴を開けて作るにはインマニを外さないといけないし、そこまでする元気はありません。
なので違う方法を模索します。
仮にインマニにバキュームポートがあったとしても、オーバーラップ過多なハイカムなので、アイドリング状態ではこちらが要求するバキュームは期待出来そうにありません。
と言う事で見つけたのが電動のバキュームポンプです。
通電するとポンプが動き、バキュームを作ってくれるスグレモノです。
それを活用するには、まずアクチュエーターをセットしないといけません。
当初考えていたクロスバーリンケージへの平板固定と、ブラケットを新規に作ってファンシュラウドへの固定を推し進めます。
当初考えていただけあってあっという間に完成です。残念ながらスペースの関係上、オルタの右側に装着です。
本来ならセンター付近に装着するのがベストなんですが、致し方ありません。
あ、こういう時でもナッターは大活躍です。
もう手放せませんねぇ~♪

電動バキュームポンプ 三つ又ソレノイド
ワンショットタイマー やっぱりこれに落ち着く1
やっぱりこれに落ち着く2

さて、注文していた電動のバキュームポンプが届きました。装着の前にどれだけパワーがあるのか?試したくなりますよね?
と言うか、これでアクチュエーターを動かせなかったらお終いです。なのでテストします。
ハラハラしながら動作テストをしたら、おぉ!力強く動いてくれるじゃないですか!! 一発OK!
かと思ったんですが、通電解除しても元に戻りません。えぇ、アイドルアップしたまんまになるんです。
嬉しいような嬉しくないような…( 一一)
引く力が充分あるのは判りました。後は解除をスムースに行う事が課題です。
単純に電動バキュームポンプへの通電をやめれば一気に大気圧に戻ると思っていたので、少々肩透かしを食らったと言うか何というか(^^;世の中そんなに甘くないと言う事ですね。
さて、じゃあどうするか?答えは一つしかありません。
ポンプとアクチュエーターの間に電磁ソレノイドで動くバキュームの切替えバルブを設け、通電時はポンプとアクチュエーターのみを繋げ、非通電時はポンプとアクチュエーターを切り離し、アクチュエーター側を大気開放にすればOK。簡単な事です。
そして、その条件に合う切替バルブも存在します。
存在するので、容易に中古品を入手!
ちなみにですが、以前アクチュエーターと一緒に入手していた電磁ソレノイドバルブは2ポート。
ONでそれぞれのポートが繋がりOFFでお互いがシャット。これじゃあ繋げたって何の意味もありません。
と言う事で新たに入手したのが3ポートの物で、判りやすく言うと真ん中のポートがOFFで左にのみ繋がり、ONになると今度は右にのみ繋がると言うものです。切り替えスイッチみたいな物ですね。
これを上手く活用しON時はポンプとアクチュエーターを繋げ、OFF時は大気開放で一発解決です。

ただ、少々気になる事があります。
電動のバキュームポンプが、COMPがONの間ずっと通電しっぱなしで動き続けるのが壊れそうで心配なんです。
動き始めてあっと言う間に真空になるんだから、結構な時間吸い続けているとあっと言う間にご臨終???
なので、COMPがONになって最初の2秒程は通電し、その後はOFF。
COMPが一度OFFになって、再度ONになったらまた最初の約2秒はONの後にまたOFF。
そういったワンショットタイマー回路を、電動のバキュームポンプにのみ割り込ませました。
これで少しは寿命が延びてくれるでしょう。
ただ残念な事に、アイドルアップの遅延回路がRシート下にある為に、配線が少々複雑になっちゃいました。
当初からの計画通り、エアコンのシステム側がCOMPへの信号を出した瞬間にアイドルアップは作動。
先に回転が上がってからCOMPとコンデンサーファンが作動すると言う時間差は成功です。
思っていたよりは違和感なく纏まったと思います。
ただ、アイドルアップの調整は微妙ですね~。回転上がり過ぎの傾向になるので、おとなしめに抑えてます。
正直ココだけのお話、アイドルアップしなくてもエンストはしません。しそうにもなりません。
なのでアイドルアップしなくてもいいのでは?とは思うのですが、発電量がやはり気になるので、必要最低限の範囲でのアイドルアップで落ち着かせました。
と言ってもまだちょっと改善の余地はありそうな感じアリアリですが…
その辺は文面で見ても判り辛いでしょうから、恒例の?動画でご確認下さいませ~(*´▽`*)

コンデンサーブラケット

ちなみにですが、Rフードはキチンと締まるので外観上はほぼ変更なしです。
Rフード開けてエンジンルームを見れば、誰が見てもすぐ判るCOMPが鎮座してますが。
室内はエバポレーターユニットが付いたので、一目で変化に気付くかと思います。
でもとても違和感なく付いているので、注視しないと見過ごしちゃうかも?です。
唯一外観が変わったとすればコンデンサーです。Rタイヤ付近の車体下部を覗き込めば…
自作のコンデンサーブラケットがチラ見えするので、おや?となるかな?(#^^#)
エアコン稼働させていると、掃除機のようなコンデンサーファンの音ですぐにバレちゃいますけどね(^^♪
気になる効き具合は、まだ暑い夏になってないのでオアズケです。酷暑が楽しみです(^^)v
ダッシュ全景

さてさて、季節は夏!待ってましたの真夏!!エアコンの威力を確認するにはもってこいの真夏到来です。
と言う事で、追加報告でっす。(もはや秋の2022年9月5日の更新です。)

まずガスですが、やはり寒い時期と暑い時期とでは、ガス補充に差が出ます。雲泥の差です。と言う事で、やはりもう一本追加になりました。蛍光剤やコンプレッサーオイル等もありますが、ガスは概ね3本ですね。
配管が長い分、そこはちょっと不利ですね~。
基準と言われるのが、外気温30℃で低圧0.17MPa高圧1.7MPaなんですが、まあそれに近い値まで行けたのでヨシとしましょう。

ガス補充はやはり真夏!

って事でガス量はOK。漏れも今のところ無さそうなので、最後の最後に取っておいた、エバポレーターの配管付け根付近の断熱をしました。これをしないと、配管の金属部分周辺が結露しまくりになり、室内に結露水がボタボタと垂れてくるんです。
ええ、そうなりました。当然ですね。
ただ、配管接続部からの漏れがあった場合、修理の為にそこを外さなければならなくなる為、漏れが無い事を充分に確認してからでないとダメだったんです。ネチャネチャしたのを巻いた後で、また外すの嫌でしょ?
で、その作業中に思わぬ事態を発見!
エバポ周辺の低圧ホースのゴムホース部分が、結露水まみれではないですか!!ゴムホースだからと安心しきっていたら、まさかの結露水。しょうがないので、室内を這わせているホース全てに、断熱材を巻きましたよ。
これで更に冷えも良くなる?ことでしょう。

配管グルグル巻き

あれ?と、画像を見て違和感を覚えたアナタ。
このページを隅々までよくお読みになられてますね。さすがです。はい。使用しなくなったと説明していた、タカハさんの電磁ソレノイド。これがしっかりと取り付けられていますね。
そうなんです、電磁ソレノイド復活なんです。
何でかって?
期待を一身に背負って登場した電気式のバキュームポンプですが、こいつが少々曲者だと言う事が発覚致しまして…
通電させてすぐに電源を切ってもしっかりと気密を保っていたハズなのに、暑さのせいか?はたまたそういう仕様だったのか?ある程度時間が経つと気密が保てなくなって、アイドルアップ出来なくなっていたんです。
まだ涼しい頃は頻繁にマグネットスイッチが入っては切れてを繰り返していたので、気付かなかったのかもしれません。
でも、暑くなってくるとマグネットスイッチはしばらく入りっぱなしですよね?そうなるとアイドルアップは全くしなくなり、アイドリング時だと発電がヤヴァイ事になっていたんです。

これではイカンとまた頭を悩ます日々が始まり、閃きました。
初動だけは良い電気式バキュームポンプと、継続力は抜群の電磁ソレノイド。この両者の利点をそれぞれ活かす事が出来れば万々歳ですよね?と言う事で、電磁ソレノイドは遅延も何もせず、普通にエアコンシステムと連動。電気式バキュームポンプは、従来通り最初の約2秒のみ動作し、その後はOFFです。
この組み合わせで、電磁ソレノイドのみでは引っ張り切れなかったスロットルワイヤーも、電気式バキュームポンプで軽く押してくれるので、上手く動いてくれます。
調整が例の如く大変でしたけどねぇ~
やり過ぎると、シフトアップ等でクラッチ踏んだ瞬間2500rpmとかになり、もう大変。かと言って違和感無い回転で収まるようにすると、アイドリング時のままではほぼアイドルアップせず。
妥協点を見出すのが大変でしたが、今は違和感なく(慣れただけ?)シフトアップ出来ますし、アイドリング時でも辛うじて12Vギリギリで保てています。夜間は少々厳しそうですけど、夜間の渋滞等はまず無いでしょうから、ヨシとします。
その結果、ご覧のように見事な排水をしてくれています。
これでどのくらい冷えているか?容易に推測できますよね?(^_-)-☆一応動画も撮ってありますので、気になったら見てみて下さい。

ポタポタ?ボタボタ?

これにてエアコンに関しての更新は終了かとお思いでしょうが、まだあるんです。
エアコンで快適な車内空間が確保されると、さらなる欲が出てくると言うもの。と言うか、いずれは結露水や埃等でのカビ臭が予想されます。残念ながら現代車のようなクリーンフィルターは装着不可なので、昔ながらのエバポクリーナー等で対処するとして、問題はニオイです。
臭くなってしまってから慌てて対処をしても遅いですよね。
と言う事で、先手を打ちます。まあこれをやったからと言って臭くなくなる訳ではありませんが、気持ちの問題です(^^;
せっかくならいい匂いをエアコンの風に載せて車内に漂わせたいじゃないですか!でもここにも拘りがありまして、よくある吹き出し口に挟み込む芳香剤は使いたくないんです。
と言うか、それのせいで吹き出し口が壊れちゃうと、補修部品の確保に難儀しそうで…
転ばぬ先の杖、触らぬ神に祟りなし???
微妙に意味合いは違いますが、そういった感じで吹き出し口には一切何も付けません。
でも匂わせたいので、ファンの風の吸入口側から吸わせます。
そうすると満遍なく全ての吹き出し口からいい匂いが出て来ますでしょ(^_-)-☆で、どうやるかは至極簡単。精油のボトルを針金で縛り、反対側は適度なサイズのフック状にします。そのフックを、ブロアモーター付近に引っ掛けるだけ。実に簡単かつ確実な方法で、常にいい匂いを確保できるいいアイディア。

精油のボトルにフックを自作 ブロアファン吸い込み口付近に引っ掛けるだけ

素敵でしょ(*´▽`*)

と言う事でこれにて一応えあこん関連は更新終了です。
万が一何かあったら改めて更新しますね。(@^^)/~~~

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