錆びて腐ってしまったフロントエプロン部の修理をした際の記録です。ちょっと邪道な方法だったかな?
↑の画像は作業前の穴が開いてしまった状態です。
(2005年7月頃の作業内容の再編集記事です)
まずはエプロンを一回り小さく切り取ります。
溶接部はシーラーをしっかり剥がさないと解りませんからね
腐った部分をはだけてみます。
あれよあれよとドンドン穴が拡がっていきます。
大丈夫なんだろうか?
ここは無事だろうと思っていた部分でも、
シーラーをしっかりと剥がしてみるとこんなふうに…
軽症だろうと軽く見ていた左側も、
よくよく見てみたら穴がぁ…
パッと見は問題なくても、内部では腐っている事が多々あります。
その上にいくら錆び止めを塗っても…
もうここまで来たら楽しんで穴をほじくりましょう。
こうなったらもう再生は不可能。
思いきって交換することに決定。
だからアンダーコートはしっかりと剥がします。
スポット溶接部をドリルで揉んで、
エプロンの残りの部分を完全に撤去いたします。
右側の重症部分は切り取ってしまいます。
シーラーの下ですくすくと育っていました。
ちょっと予想以上でした…
ちょっと切り取りすぎのような気もしますが、これでも少なめに切っております。
交換部品です。
こんなに大きい物は必要無いのに、これしかないから困ったものです。
一応純正補給部品です。
シールだけってのが疑わしかったりもしますが…
これも純正のハズ。
こちらは手書きで純正とある。本当か???
どうしてもこういう物は突っつきたくなるんですよね~
こうなった原因は水はけですね。
どうやら溜まってしまっていたみたいです。
実はこの部分しか使いません。
この形態で部品補給してくれるとありがたいんですけどね。
こんなカンジで付く予定。
多少オリジナルとは異なりますが、大手術をするよりは…
それっぽく見えるでしょ?
不乾性の防錆剤を拭き取ると綺麗さっぱり!
ここは軽症で一安心です。
切り取るまでも無いでしょう♪
例の左側バンパーステーブラケットを取り外します。
スポット溶接なんで、ドリルで揉んで取り外した物がこれです。
軽症?
裏側はやはり錆びていました。
水抜き穴が塞がっていた模様。
参ったなこりゃ…
腐った部分は切り取るより方法はありません。
もったいないと思わずに切り取る勇気が必要?
内側から見ると大きな覗き穴ですよ!
こんな感じで適当な鉄板を当てて貼り付ける予定。
で、溶接してみた。ちょっとカッコ悪い?
外側から見るとこんな感じになります。
この後でブラケットが付きます。
例の部分は錆転換剤を塗って対処します。
黒い防錆皮膜になってくれるスグレモノ!
フロントエプロン下部も当て板での補強です。
継ぎ接ぎだらけ…
左側ブラケット完成!
キチンと元通りの位置に付けないと大変な事に…
位置がずれないように予めリベット用の穴を開けておいたんです。
いい考えでしょ?
いよいよ右側の溶接にかかります。
仮組をして寸法はかって確認して…
そしてスポット溶接完了。
丸い跡が無数に見えるでしょ?
ボルトは仮固定でっす。
外から見るとこんな感じ。
重なった部分が強度を物語る?
大本命の登場です。
ここでもしつこいくらいに寸法のチェックをします。
ピタッと付いているでしょ?
こうでなくっちゃね!
エプロン溶接完了!
これからは塗装工程へと進んでいきます。
スポット溶接の回数を数えたくなりません?
私は嫌ですが…
手術の跡は痛々しいですね。
パネルの合わせ目にはしっかりとシーラーを塗って、
湿気等をシャットアウトさせましょう。
こちらも忘れずにシーラーで密閉します。
でも水抜き穴はふさいじゃあダメよ!
内側見るとこうなってます。
切り取った跡があるためにシーラーも増えちゃった。
エライ事になってます。
継ぎ接ぎだらけの為に総シーラーです。
ちょっとシーラー塗りすぎ?と思うでしょうが、
純正でもこのくらいは塗ってあるんですよ!
忘れてならないのがボディー下面。
でもこのアンダーコートの下に次なる錆が待機してるんだろうなぁ
ついに塗装が始まります。
これはサーフェーサーと言って下地用の塗装です。
完成!?じゃあないですよ。
フェンダーの置き場所が無くなってしまった為、急遽一時避難。
でもほとんど出来た気分です♪
なんとかここまで戻って来る事が出来ましたね。
ついに塗装も完了!!
ここまでくるのにずいぶん長かったなぁ
内側もこんな感じに仕上がりました。
ちょっといびつな感じではありますが、これで腐らなければOKでしょう。
まあまあ色が付けばそれなりに見えるもんです。
こちらはそれほど違和感は無いでしょ?
これからが大詰めでっす。
ご○んですよを塗った訳ではありません。
これは防錆力の強いアンダーコート剤です。
なんか汚しちゃった気分ですが、
これを塗る事によって塩害対策にもなるんです。
勿論ここにもしっかりと塗っておきます。
ノックスドール製品は手軽でいいと思いますよ!
フェンダーがようやく付きました~
全面塗装時の塗料の残りを吹いたから色はおんなじ。
後は組み付ければ終了だ~
こういう作業の場合はシーラーや防錆剤は欠かせません
そして完成いたしました。
特に狂いも無く大満足しております。
実はここで種明かしですが、
板金は私にはムツカシすぎるので上手い方にお願いをしまして、私はお手伝いしておりました。
でも塗装は自分でやったのよ!